犬の健康管理について

1.混合ワクチン

混合ワクチン接種については世界小動物獣医師会のガイドラインに添って行っております。具体的には生後6-8週齢でワクチン接種を開始し、その後2-4週間隔でワクチン接種を行い、最終接種は16週齢またはそれ以降とします。その後は6ヶ月後または1年後に再接種を行います。それ以降については個体ごとの飼育環境により、コアワクチン(CDV、CAV、CPV-2)については1年ごとの抗体検査か3年おきの再接種。ノンコアワクチン(パラインフルエンザ、レプトスピラ)については1年おきの再接種を行います。

2.狂犬病ワクチン

狂犬病ワクチンについては日本では狂犬病予防法という法律により、毎年1回(原則的には4~6月)予防接種を受けなければなりません。

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3.フィラリア症など内部寄生虫の予防

フィラリア症については蚊が媒介するため、毎年蚊が発生してから1ヵ月後より蚊がいなくなってから1ヵ月後まで予防するのが推奨されています(具体的には4月から11月まで)。その他の内部寄生虫に関しても飼育環境により定期的に駆虫を実施するのが推奨されています。

4. ノミ、マダニなど外部寄生虫の予防

ノミ、マダニなどの外部寄生虫については飼育環境によっては1年中寄生する可能性があるため、年間通して予防することが推奨されています。

5. 定期健康診断

年1回のヘルスチェック・ガイドラインがあります。コアワクチン接種を毎年受けなくても、健康状態を良好に維持するため問診と身体検査を行い、歯の衛生管理などの数種類の項目チェックを受けることが推奨されています。

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ワンちゃんの健康管理は現在では多岐にわたり、なかなか飼い主様が把握できないこともありますが、当院では混合ワクチンもガイドラインに添って数種類用意してあり、ワクチンの抗体検査も実施しております。その他の予防薬に関してもワンちゃんの飼育環境に合わせて数種類用意してありますのでご相談ください。
またお手紙などにより、健康管理のお忘れのないようにご案内しておりますので、不安な飼い主様はお申し付けください。
定期健康診断についてもワンちゃんの年齢に合わせた内容を用意してありますので、いつでもご相談ください。

参考文献 Vet information No18 ワクチンと抗体検査